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やめたくてもやめられない?睡眠薬の副作用

初めての人も、服用中の人も

睡眠薬を不眠症の方に処方する薬物療法は、今や一般的なもの。睡眠薬の副作用・リスクに関する噂も、人づてに広まっています。中には重篤な副作用の症状についても、見聞きしているのではないでしょうか?

睡眠薬に不安がある人も、効果を実感している人も、いま一度副作用について正しい知識を確認することをおすすめします。

飲み続けるとどうなる?睡眠薬の長期服用

手放せない!飲み始めると依存してしまう

睡眠薬の大きな副作用として挙げられるのが依存性です。睡眠薬は一時的な眠りを促す薬ですが、飲んだからと言って不眠症が根本から改善されるわけではありません。しかも依存性が高いため、逆に飲み続けることで依存症になる方が多数。[注1][注3][注4]厚生労働省からも「初診時に睡眠薬を処方された患者の多くが1年以上の長期服用をしている」という報告が挙がっています。[注5]薬は飲み続けると耐性がついて効きにくくなるので、長期服用している方は飲む睡眠薬の量が増えてかかる費用も高額に。続ければ続けるほど、負担も増えてしまうのです。

睡眠薬の効果を実感できない

また、楽天リサーチが行なった「不眠に関する意識と実態調査」アンケートでは「薬を飲んでも不眠症の自覚あり」が55%と、あまり薬の効果を感じていないことが分かっています。[注2]同アンケートでは不眠症治療薬に対して7割の方が不満を持っていると答えていることから、不眠症の治療として睡眠薬を使うことに前向きではないとうかがえます。

認知機能障害のリスクUP!?

長期間睡眠薬を服用することで薬物依存や健忘症などの健康被害を発症するケースも。不眠症治療では睡眠薬を用いた薬物療法が主流ですが、現在の薬物療法で確実な安全性が確保されているわけではありません。しかも服用しているうちに身体が慣れてしまうため、飲む量を増やさなければ効果が現れないように。
長期の不眠症状に陥った方は、睡眠薬によって症状がいったん改善しても半数は再発してしまうとの報告も挙がっています[注5]

「睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン」によると、慢性期の不眠症患者は睡眠薬の長期服用や高用量、多剤併用によって副作用を起こしやすくなるそうです。特に薬物依存や認知機能障害などその後の生活に支障をきたすリスクが高くなるため、慢性期の不眠治療では薬物療法の見直しが求められています[注5]

睡眠薬服用であらわれる6つの副作用

睡眠薬を服用する際、人によっては副作用を起こしやすくなります。服用時に現れる副作用について、症状別にまとめました[注1][注6]。以下のような症状が見られた場合は治療方法を切り替えたほうが良いかもしれません。

持ち越し効果

睡眠薬の効果が翌日も残っており、日中の眠気やふらつき、頭痛、倦怠感などの症状が起こります。作用時間の長い睡眠薬や高齢者、腎機能・肝機能が低下した方に現れやすいのが特徴。不眠による症状と似ているため、起こった場合は注意が必要です。

健忘

中途覚醒や朝起きた時のことが思い出せない症状(前向性健忘)です。催眠作用が強く作用時間が長い睡眠薬を多量摂取する、もしくはお酒と一緒に服用すると起こりやすくなります。

筋弛緩作用

起床時、筋肉に力が入らず、ふらついたり転倒したりするのが特徴。高齢者だと転倒時の骨折や打撲に注意する必要があります。夜に起こると危険性が高くなるため、寝室やトイレまでのルートを明るくして姿勢を把握できるようにしておきましょう。

奇異反応

睡眠薬を服用することで不安や緊張が高まり、攻撃性が増す、錯乱するといった状態になります。特に多量の睡眠薬を飲んだ場合やお酒と併用したときに起こりやすい症状です。

早朝覚醒、日中不安

超短時間や短時間で作用する睡眠薬では、効果が切れる時間帯の早朝覚醒や、日中の不安感が出るケースがあります。

反跳性不眠

睡眠薬を使い続けている状態で突然服用をやめた時に、睡眠薬を飲む前よりも強い不眠が起こる症状です。作用時間が短い睡眠薬ほど反跳性不眠が出現しやすくなっています

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症状で選ぶ睡眠薬の種類

日本で睡眠薬として処方される薬は、主にベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の薬です。それぞれ以下の特徴を持っています。

ベンゾジアゼピン系 非ベンゾジアゼピン系

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は危険な副作用がほとんどなく、依存性も弱いことから安全に使用できます[注1][注6]。臨床試験にも使用されることが多い薬剤です。

非ベンゾジアゼピン系の薬はベンゾジアゼピン系と同じ受容体に反応しますが、催眠作用にしか働かないため、ベンゾジアゼピン系よりも筋弛緩作用が軽減されるのが特徴です[注1][注6]
このほか、睡眠導入剤として薬局でも購入できる薬が販売されています。ただし市販の睡眠薬は直接神経に作用しないため、効き目には個人差があるようです。

作用時間による睡眠薬の違い

ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳の機能を低下させることで催眠作用をもたらします。ただし、効くまでの時間が薬剤によって異なるため、不眠症状によって適した作用時間の薬を選ぶことが重要です。薬の作用時間はそれぞれ以下のようになります。[注1][注6]

  • 超短時間型
    大きく効果が得られるのは1時間未満、作用時間は2~4時間(ハルシオン・マイスリー・アモバン・ルネスタ)
  • 短時間型
    大きく効果が得られるのは1~3時間、作用時間は6~10時間(デパス・レンドルミン・エバミール/ロラメット・リスミー)
  • 中間型
    大きく効果が得られるのは1~3時間、作用時間は20~24時間(ロヒプノール/サイレース・ベンザリン/ネルボン・ユーロジン)
  • 長時間型
    大きく効果が得られるのは3~5時間、作用時間は24時間~(ドラール・ベノジール/ダルメート・ソメリン)

超短時間型・短時間型の薬は効果が持続しにくいため、寝つきが悪い方に向いています。中途覚醒や早朝覚醒などが多い方は逆に症状を悪化させるので、服用を避けてください。
中間型は中途覚醒が多い方、長時間型は早朝覚醒が多い方向きの睡眠薬です。効くまでの時間が長く、寝つきの悪い方が服用すると余計に寝つきが悪くなるので注意しましょう。

【製品別】睡眠薬の副作用について

ドリエルの副作用

ドラッグストアでも売られている睡眠導入剤ドリエル。寝つきを良くしてくれる薬ですが、めまいや下痢、発疹といった副作用を引き起こしてしまう場合もあります。口コミにはのど・鼻の乾きに襲われた方やだるさを感じた方の声が寄せられていました。

ウットの副作用

ストレスにより興奮したり衰弱したりした神経を鎮めてくれる睡眠薬(催眠鎮静剤)ウット。しかし、体質や使用法によっては副作用が起こる可能性も。ウットを服用して腹痛や倦怠感といった副作用を感じた方の口コミを紹介しています。

ハルシオンの副作用

向精神薬としても処方される睡眠導入剤ハルシオン。不眠症の治療に用いられる薬ですが、突然記憶がなくなったり頭痛がしたりといった副作用のリスクもあります。実際にハルシオンを使って副作用に見舞われた方の口コミと効果を実感した方の口コミをまとめました。

マイスリーの副作用

睡眠導入剤マイスリーは脳の興奮を鎮めて寝つきを良くする薬。医師の処方箋が必要な医薬品です。服用時に起こり得る副作用は薬物依存や意識障害、呼吸抑制など。実際にマイスリーを飲んだ方の中にも、幻覚や頭痛などの副作用を体験した方もいるようです。

エチゾラムの副作用

成分名のエチゾラムで呼ばれることもあるデパス。精神安定剤に区分される医薬品です。気分を落ち着かせて寝つきを良くする薬ですが、呼吸抑制や薬物依存、肝機能障害などの重大な副作用が起きるリスクも。口コミには依存からの離脱症状や生理不順といった症状を体験した方の声がありました。

この記事をつくるのに参考にしたサイト・文献・脚注

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